虫歯を引き起こすのは、ミュータンス菌などの細菌です。細菌は糖をエサにして酸を作り出し、歯を溶かしてしまいます(脱灰)。お口の中は、唾液が細菌に対抗して脱灰を防ごうとしますが(再石灰化)、細菌の活動のほうが活発になると再石灰化が追いつかなくなり、虫歯になってしまうのです。
この4つが重なることで、虫歯が発生します。
逆に言えば、虫歯を予防するにはこの4つの条件をコントロールすることが有効です。歯の質を強化するためにフッ素を塗布する、お菓子を食べるならキシリトール入りのものを選ぶ、唾液による再石灰化のじゃまをする「だらだら食べ」をしない、といったことを心がけましょう。
虫歯の治療後は「歯が元に戻った」と感じるかもしれませんが、実際は人工的な詰め物・被せ物で補っているにすぎません。しかも、詰め物・被せ物と歯との間には、ごくわずかながら隙間ができます。つまり、虫歯の治療時、さらに治療後に適切な対応をしていなければ、隙間から細菌が入り込んでむし歯が再発してしまうのです。
そこで当院の虫歯治療は、「削るべき部分は削る」「精密な仕上がりの詰め物・被せ物」「汚れをきっちり取る習慣(プラークコントロール)」の3点を大切にしております。
削るべき部分は削る
歯の健康のためには、虫歯になってしまった部分はきちんと削って、お口の中に残さないことが重要です。当院では再発や再治療が必要にならないよう、一度の治療で治し切ることを大切にしております。また、削るべき部分は削りますが、神経は可能な限り残す方針です。神経を失うと、虫歯への抵抗力が弱まり、最終的には歯の寿命を縮める原因になるからです。
精密な仕上がりの詰め物・被せ物
丁寧な型取りと設計で、なるべく歯との隙間の少ない精密な仕上がりの詰め物・被せ物を製作いたします。保険適用外の素材を無理におすすめすることはありませんが、素材の特徴と歯の健康との関係については、しっかりご理解いただくよう心がけております。
プラークコントロール
虫歯を予防したり、進行を遅らせたりするためには、ご家庭でのケアにフッ素を取り入れたり、歯科医院で定期検診を受けたりすることが効果的です。当院は、将来まで健康な歯を守っていきたい方を長期的にサポートいたしたいと考えております。
虫歯が歯の表層のエナメル質内にとどまっている段階です。再石灰化が期待できるため、この時点では歯を削りません。ただし進行する恐れもあるので、経過観察が必要です。
虫歯がエナメル質の中にある象牙質内まで進行した段階です。この段階では再石灰化が期待できないため、削って治療します。
虫歯が神経まで達してしまった段階で、神経をとらなければなりません。
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吉祥寺地域にお住いの方で歯のことでお困りでしたらご相談ください。予防方法、治療、メンテナンスまで患者様に合わせた効果的な内容をご提案いたします。